奈良県理容組合におきまして、「インバウンド講習」というものを受講してきました。講師は京都府の全理連中央講師、田中一隆先生です。訪日外国人は増加の一途たどっています。しかも観光客だけではなく、留学や技能研修、就労など、長期に滞在あるいは在留する方の数も増え続け、「移民政策」と揶揄されているほどです。もはや、ただインバウンド需要を取りに行きましょうというスタンスではなく、ビジネススタイルの変化について行かざるを得ない、備えざるを得ないと行った状況が予想されているわけです。
アジアからの訪日客にしても、従来の「爆買い」といった物消費から、体験型の観光といった事消費へ、消費行動のシフトが見られています。「日本の理容」は、カット、シェービング、シャンプーといった技術面はもちろん、ホスピタリティや衛生といった面でも全世界的に見てもトップクラスのレベルにあることが知られていて、それぞれ十分に商品として成り立つものと考えられます。
ただ、コミュニケーションが苦手、宣伝が下手、英語が苦手、といった、日本人独特のマイナスファクターをITC機器を活用してカバーし、対応していきましょうという事です。全理連が「ジャパンバーバーサーチ」というサイトを立ち上げ、外国人歓迎の店舗が登録されます。登録された店舗は、「翻訳アプリ」などを活用してコミュニケーションを図り、外国人の気持ちに添ったメニューを提供し、「日本の理容」の良さを知ってもらい、SNS等で拡散していただいて、さらに世界中から集客していきましょうという壮大な試みです。
ヘアーサロンアンファンとしましても、今のところ外国人のお客様はほぼほぼいらっしゃいませんが、備えなければと考えています。「英語のメニュー」「ホームページの英訳」「英会話」でしょうか。まじかぁ!